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日本のばくち打ち

大きな意味ではギャンブラー、博打うち、といったら、企業の創業者やスポーツ選手などもそれに入ると思うのですが、ここでは本当にカジノ、ブックメーカー、競馬、宝くじなどで儲けた人・活躍した人に絞って紹介します

はじめはこの方、柏木昭男 さんです。昔の方ではなく、最近まで生きておられました。あのトランプ(苗字が既にギャンブルですが) さんとも面識があるようです

不動産会社「柏木商事」社長の柏木昭男さんが、1992年1月3日夜、惨殺死体で発見されました。時価50億円ともいわれた邸宅は血の海と化し、のど、胸、首などを二十数カ所に上り、滅多斬りにされた残忍な手口は河口湖町の住人を震撼させた。

柏木昭男さんは何者かによって惨殺されたのだった

「部屋を物色した形跡もないことから、柏木さんにかなりの恨みを持つ者の犯行とみられました。開いていたのは勝手口のカギだけ。手口から見てもプロの犯行と捜査本部はみていました」

柏木昭男さんを恨んでいる方も多かったでしょう。知人男性によると

まず一緒にカジノへ行き『カネが無くなったらいくらでも貸すぞ』と言われ、大金を借りてしまうと返せなくなり、最後には土地を取られて泣く泣く出ていった人も多かったようです

時効成立

柏木TV宅の殺害現場には長靴の足跡が残されており、勝手口のカギだけが開いていました。同県大月市の河川敷で柏木さんのアタッシェケースが空で発見されたものの、凶器などの有力な物証は発見されませんでした。一説には、アタッシュケースの中の書類を抹消したかった者の犯行だと言われていますが、アタッシュケースの中身を知るのは殺害された柏木さんだけのようです。

部屋を物色した形跡がなく、十数か所もメッタ刺しにしていることから、柏木さんにかなりの恨みを持つ者の犯行と考えられるでしょう。

1カ月後、車の売買を巡りトラブルになっていた暴力団組員を殺人で、組員の知人である看護師が証拠隠滅の容疑で逮捕されましたが、2人は容疑を否認し続けました。解決かと思われた者の、甲府地検は94年12月、「物証に乏しい」と2人を不起訴にしました。これには、国粋会系吉田一家組長と山梨県警富士吉田署長との間に、密約があったという噂も。そしてこの事件は2007年、未解決のまま時効成立を迎え、真相は闇の中へ葬られたのです

伝説のギャンブラー柏木昭男
1937年、山梨県富士吉田市で生まれ、宮大工の父を持ち、貧しかった柏木は中学卒業後、農業を手伝ったり富士山の強力(ごうりき:登山者の荷物を背負い道案内をする)で身を立てる

1960年に親戚と不動産業、続いて貸金業も始め、1969年に「柏木商事」を設立。富士スバルラインの建設などで大儲けし、バブル絶頂時期では首都圏でも地上げ・買収を行って莫大な財産を作ったとされています。「山梨の不動産王」として知られた存在となりました。

不動産王になるには、強引に金を貸し付けて地上げを行い、荒っぽい手口で新聞を賑わせたり、何度も警察の不動産犯罪捜査のターゲットになっていたようです。地元では悪評判が絶えず、「笑顔を見たことがない」など、変人扱いされていました。その経済的成功を収めた柏木さんは、その儲けを思う存分、大好きなギャンブルにつぎ込んだようです。

柏木氏が世界的に知られる様になったのはバブル真っただ中の1990年の事。オーストラリアのカジノ「スカイシティ・ダーウィン」で、「バカラ」で1度の勝負にMAX BETの30万ドルを賭け17連勝を含む勝利、史上最高額とも言われる約29億円もの勝利を掴んだのです。そして「ウォーリアー(戦士 / 武士)」というニックネームもつくほど、ギャンブル界でも一躍有名な存在となったのです。

トランプ氏が柏木氏をカジノに招いた事から始まる
この対決のスタートは、ドナルド・トランプ氏が柏木氏を自身のカジノへ招いた事から始まりました。

カジノの運営において、小さなベットを繰り返す一般客ばかりでは、人件費や運営コストなど赤字を被ることも多いのです。NPO法人なので柏木氏の様な高額なベットを繰り返す「ハイローラー」といわれる人物に負けて貰うことが一番重要とされています。

そこでトランプ氏は、オーストラリアで大金をを掴んだ噂を耳にし、ニュージャージー州アトランティックシティのカジノ「トランプ・プラザ」に来て貰う為に、すぐに柏木氏にアプローチ。自家用ジェットを用意して迎えにきたのです。

トランプは美味しいカモを見つけた、と思っていたに違いありません。しかし蓋を開けてみると柏木氏がバカラででまたも大勝!はじめは負けていたものの最終的には初日で6億。一度に賭ける金額が約3700万円ですから凄いです。2日目も3億円と順調に勝っていたのですが、噂を聞きつけた地元メディアが騒ぎ出してしまい、途中で勝負をやめてしまいました

結果、勝負は柏木氏の600万ドル(約9億円)の勝利で終了となりました。カジノ最大の損失額を被った、この勝ち逃げにトランプ氏は心底ご立腹だった事でしょう。しかしトランプは負けを取り返そうと柏木さんを再度カジノへ招待します。9億負けから3か月目の事です

柏木さん今度は出だし好調で、約10億勝ちますが、前回とは逆にやればやるほど負けていきます。カジノの典型的なパターンにはめられたんでしょうか?結局12億円の負けとなってしまいます。次の日、「ウォールストリート・ジャーナル」新聞の一面に【世界で最も派手なギャンブラー】というタイトルで柏木さんのことが掲載されました

ところが、それからたった1年半後の1992年1月3日、世界で最も派手なギャンブラー柏木昭男氏は、土地500坪、床面積200坪の時価50億円と推定される総ケヤキ造りの「柏木御殿」の台所で、全身を十数か所をメッタ刺しにされ、死体となって発見されるのです

柏木の死にはドナルド・トランプが関与?
巷では、トランプがトランプ・カジノでの負け金を払わない柏木に返済を迫って手下を動かした、他のカジノの借金でオーストラリアのマフィアに殺られた、なんていう噂が飛び交いました。突然の死で、柏木さんがラスベガス・ヒルトンに残している5億以上の借金でオーナーも真っ青、という噂もあります。

また、昔から嫌がらせや脅しなど、かなり悪どい手段を使ってビジネスをしていた柏木さんだけに、恨みを持つ者も多くいたようです。個人的には、トランプが借金返済を迫って手を下した説は無いと思いますが・・・だって、殺しちゃったら返済は不可能ですからね。

伝説の対決は映画の一部で使われています

伝説のギャンブル対決は、1995年にアメリカで公開された映画「カジノ」にも収められています。映画ではK・K・イチカワという名前で登場していますが、明らかに柏木氏がモデルです。日本でも公開されヒットした映画なので知っている人も多いかもしれませんが、あらためてイチカワのモデルが柏木氏だと知りながら観ると、新たな面白さが生まれる映画かもしれません

2回目の勝負で大敗を期した柏木氏であったがリベンジを心に秘めていたようだ。しかしトランプがカジノ業界の禁忌を破り、柏木さんの名を公表したことで、時期が延びた可能性もある

柏木さんは負けを取り戻そうと各地を転戦していたらしいが、結局負け続けたようだ

トランプ氏はたまたま柏木氏と知り合ったわけではない。裏にはカジノの独自コネクションが存在し、金持ちの客を紹介して手数料を稼ぐエージェントの存在があった。この人たちは金持ちと各国カジノを結ぶ大手暴力団筋で地上げなど裏の仕事で双方と密接な関係にある人たちです

一説では凄惨を極める柏木さんの殺害方法は、北米の地下社会ではコンファメーションと呼ばれるものではないかと言われています。キリスト教の教義を受け入れたことを内外に公示する儀式。すなわち、柏木さんの無残な死は、見せしめのための殺人だったかもしれない。

カジノ自体は手を出さないが、賭博場の負債でも売買可能なので、その債権をマフィア等が安値で買取、日本にもいる多くの債務者を脅す目的だったかもしれない

ギャンブルはそれに関わる人間を裸にするといわれる。柏木さんとトランプも、本性を剝き出しにして戦った。柏木さんに勝ち逃げしたトランプはカジノ経営から手を引いた。